工場の物品管理を効率化 RFIDを活用したチェック作業で生産性向上

RFIDを活用したチェック作業で生産性向上

製造工場における物品管理の重要性

製造工場では、あらゆるモノを適切に管理することが、生産性の向上に欠かせません。商品の在庫はもちろんですが、製造に欠かせない工具や機材といった物品が、どこにどのような状態で保管されているかを管理することも重要です。
工場の物品は種類・点数ともに多いため、時間と労力を要します。一般的に、棚卸を実施することで物品が問題なく管理されているかを確認しますが、日常的な管理が煩雑になっていると、棚卸に必要以上の時間がかかってしまいます。少子高齢化による労働人口の減少が進行する昨今、工場における生産性向上を実現するためにも、物品管理の効率化は取り組むべき課題のひとつです。

工具チェックの効率化が必要

ある製造工場では、生産性向上を図るために工程の洗い出しをしていたところ、毎朝行う工具セットのチェック作業に時間と労力がかかっていることがわかりました。
この作業は、麻の袋に入った状態で複数フロア・複数カ所に設置されている工具の保管状態を、担当者1名でチェックしていくというもの。過不足がないか、一つ一つ確認してチェックシートに書き込むことに時間がかかるのはもちろん、そのチェックシートの保管・管理も手間がかかります。工場を稼働するために重要な工程ではあるものの、負担が大きい作業となっていました。チェックを効率化することで物品管理の時間が短縮でき、生産性の向上にもつながることから、そうした仕組みをつくれないかと福西電機に相談がありました。

工具チェックの効率化が必要

自動認識技術で、業務の効率化と負担軽減を実現

課題の解決策として、工具にRFIDタグを取り付けることを提案しました。RFID(Radio Frequency IDentification)とは、電波を用いてICチップがはいったタグ情報を非接触で読み書きする自動認識技術です。ハンドリーダーを用いて、数メートル離れた場所から袋の中に正しい工具が入っているかを読み取ることが可能です。複数のタグを同時に認識でき、作業者が立ち止まらなくても移動しながら読み取ることができます。
さらに、工具を保管しているフロアの中心にある柱にモニターを設置し、読み取り状況を確認できるようにしたことで、面倒なチェックシートへの書き込み作業も不要になりました。作業者の移動距離の短縮や業務負荷の軽減に貢献し、工具チェックの効率化を実現することができました。

社会全体の働き方改革に貢献する

昨今、RFIDなどの自動認識技術は、製造・物流・販売などさまざまな現場で活用されはじめています。商品の入出荷時の検品作業、物品管理や持ち出しにおけるセキュリティ管理、工程管理など、あらゆる作業時間の短縮を実現します。
こうした技術を活用していくことで、少子高齢化社会による人手不足対策としての業務効率化を実現できるだけでなく、空いた時間で新たな付加価値を生み出すチャンスにもつながります。福西電機は、さまざまな場面で自動認識技術などIoTソリューションの提供によって、社会全体の働きやすい環境づくりに貢献していきます。

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